移行中の知識
デザインの根拠
Design Rationale
定義
デザインの根拠(design rationale)とは、あるdesign decisionについて、何を目的・criteriaとし、どの代替案やtrade-offを検討し、どの観察・制約・evidenceを理由にその選択をしたかを説明できる形にした判断の背景です。完成後にもっともらしいstoryを付けることではなく、選択肢と判断条件の関係を追えることが重要です。rationaleがあっても美的判断が一意に決まるわけではなく、制作意図やcontextが異なれば別の選択も成立します。
実例
実際の場面で考える
同じ概念を異なる制作文脈へ持ち込み、何を観察して判断するかを見る。
local business website
Heroの構成を採用した理由を説明する
見るポイント
「この方がかっこいい」で終わらせず、主要message、実際の写真素材、mobileでのcrop、CTAの発見性、本文への流れを比較し、なぜ写真全面案ではなくcopyと写真を分けた案を採ったかを残す。捨てた案がどの条件では有効だったかも区別する。
identity / Web visual system
brand paletteの選択を説明する
見るポイント
「青は信頼」のような固定意味を理由にせず、既存brand資産、写真との関係、text contrast、媒体間の再現、category内での識別、目指すart directionを比較してpaletteを選ぶ。数値条件と制作意図を同じ種類の根拠として混ぜない。
注意
誤解しやすい点
- 採用後に都合のよい理由だけを作り、実際に比較した代替案やtrade-offを消す。
- standardやresearchを引用すればdesign decisionが自動的に正解になると考え、制作意図やcontextとの関係を説明しない。
- 個人的なpreferenceを隠すために客観的な言葉だけでrationaleを装い、どこからがjudgmentなのかを分けない。
- あらゆる細部へ長い説明を要求し、重要なdecisionと軽微な調整を同じdocumentation costで扱う。
関連
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出典