移行中の知識
視覚的均衡
Visual Balance
定義
視覚的均衡(visual balance)とは、構成内の要素が持つ視覚的な重みが、全体として釣り合って感じられる関係です。大きさ、色、contrast、位置、余白などによって重みの感じ方は変わり、対称配置でも非対称配置でも均衡は成立しえます。したがって、視覚的均衡は「左右を同じにすること」と同義ではありません。また、すべての構成が強い均衡や安定感を目標にする必要はなく、意図的な緊張や偏りを選ぶ場合は、その選択とbalanceの成立を分けて考えます。
実例
実際の場面で考える
同じ概念を異なる制作文脈へ持ち込み、何を観察して判断するかを見る。
商品紹介ページ
大きな画像と小さな情報群
見るポイント
左側に大きな商品画像、右側に商品名・価格・説明・購入操作を置いた時、要素数ではなく、画像の面積・contrast、情報群の密度、余白、中心からの距離を見て、どちら側へ視覚的な重さが寄っているかを観察する。必要なら画像サイズや情報群のまとまりを変え、意図した重心になっているか比較する。
editorial campaign website
非対称なcampaign heroの重心を読む
見るポイント
大きな見出しを左上、人物写真を右下へ置くなど左右対称ではない構成で、余白・crop・色面・文字量を変えながら重心がどう移るかを見る。均衡を取る案と、あえて緊張や偏りを残す案を比較し、後者まで「balanced」と言い換えず制作意図に合う方を判断する。
注意
誤解しやすい点
- 均衡を作るには左右を同じ形・同じ配置にする必要があると考える。
- 視覚的に安定して見える構成ほど常に良いと考え、意図的な緊張・偏り・movementまで均してしまう。
- 意図的な不均衡や偏りまで「非対称だからbalanceがある」と言い換え、balanceという概念の境界を失う。
- 要素数や面積だけでbalanceを判定し、contrast、位置、余白、visual weightの差を見ない。
観察
見比べて確かめる
関連
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出典